相手別に文面の重心を調整すると、簡潔でも印象が良くなります。ここでは顧客/仕入/金融機関/自治体向けの短文テンプレと、避けたいNG表現、公開直前の校了前チェックをまとめました。
顧客向け(取引先・お客様)
目的:感謝+継続取引のお願い。営業色は控えめに。
旧年中のご愛顧に厚く御礼申し上げます。本年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
仕入・協力会社向け
目的:協力への謝意+本年の連携表明。
平素より多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も安全・品質の一層の向上に努め、貴社との協働を深めてまいります。変わらぬご指導のほどお願い申し上げます。
金融機関向け
目的:礼節重視。具体的な業績・融資条件などは書かない。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
自治体・団体向け
目的:公益性・協働の姿勢を端的に。
平素より格別のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も地域の発展に微力ながら寄与できますよう、各種取り組みに努めてまいります。変わらぬご支援をお願い申し上げます。
NG表現と注意点
- 価格・条件の約束や具体的数値は書かない(誤解・拘束リスク)
- 宗教色・政治的表現は避ける
- 昨年のトラブルや未確定事項に触れない
- 先方の漢字・役職・社名表記は必ず最終確認
差出人の必須項目(ビジネス基本形)
- 社名 → 部署 → 役職 → 氏名(正式表記)
- 住所・電話・URL・メール(表記ゆれなし)
- 必要に応じてロゴ/QR(サイズは最小限、余白確保)
校了前チェック(最終確認)
- 宛名の様/御中は正しいか
- 社名・役職・氏名の正式表記はあっているか
- 誤字脱字・全角/半角の表記統一
- 等倍プレビューで可読性・にじみの確認
関連ガイド
差出人表記の統一ガイド / 喪中・寒中の切り替え / 納期と締切(2026)
まとめ
相手別の短文テンプレに差出人の必須項目を整え、NG表現を避けるだけで仕上がりは十分。最後に等倍プレビューで読みやすさを確認すれば、実務でそのまま使えるビジネス年賀状になります。
FAQ
- Q. どのテンプレを選べば無難?
 A. 余白多め・明朝/ゴシックのベーシック系が安全です。
- Q. 文面はどれくらい短くて良い?
 A. 3文以内を目安に。感謝→抱負/方針→お願い、の流れが読みやすいです。
- Q. 役職や肩書が長いと崩れます。
 A. 改行位置を調整し、均等揃えまたは右揃えで整えると安定します。
 
 
 
  
  
  
  
 

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