室内で撮る家族写真、「なんか顔がくすむ…」の主犯はホワイトバランス(WB)と混在光。オート任せを一度だけ外して、肌の色を“基準”に合わせれば仕上がりが安定します。
1. なぜくすむ?室内光とWBの基礎
室内は電球色(暖色)や蛍光灯(緑かぶり)、窓からの自然光(青)の“混在”。オートWBは均す反面、肌の赤みが失われがち。まずは「主要光源を一つに絞る」か「WBを固定」して肌色の基準を作るのが近道です。
2. 撮影前:WBを“固定”する簡単手順
- スマホ:カメラ設定でWB(色温度)を太陽光/電球などに固定。迷ったら「太陽光」→窓際で撮る。
- 混在光回避:窓際+室内灯OFF、または室内灯ON+カーテンで外光を遮る。
- テスト1枚→肌・白壁・衣服の白をチェック(等倍表示)。
3. 配置と背景:色かぶりの源を断つ
背景の色面(濃いカーテン、色付き壁、木目)からの反射は肌に乗ります。顔の近くに白(レフ代わりの紙・カーテン)を置く、衣服は中明度・無彩色寄りで。窓に対して45°の斜光がいちばん立体的です。
4. 撮影後3分レタッチ:色温度→色かぶり→明るさ
- 色温度を微調整(黄色っぽい→少し青へ、青っぽい→少し黄へ)。
- 色かぶり補正(緑→マゼンタ側、紫→グリーン側)。
- +0.3EVで顔の透明感を出し、白飛びしないかタイトル文字の上で確認。
5. 失敗パターン早見表
| 症状 | 原因 | 対策 | 
|---|---|---|
| 黄ばんで見える | 電球色+WBオート | WBを電球/太陽光に固定→色温度を微調整 | 
| 顔が緑っぽい | 蛍光灯の緑被り | 色かぶり補正をマゼンタ側へ | 
| 色が薄い | 混在光で相殺 | 主要光源を一つに→窓際or室内灯に統一 | 
6. 次の一手:印刷で色ズレしないために
明るさは+0.3EVを基準に。過度なコントラスト上げは禁物。紙は光沢=人物リッチ、マット=読みやすさ優先。《内部リンク:銀塩/高精細インクの向き不向き|/family/family-photo/》
 
 
 
  
  
  
 

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