相手先の性質により、言い回しや強度を微調整します。以下の「使い分け」を押さえれば十分です。
1. 官公庁・自治体
表現は中立・簡潔に。過度な営業色や誇張を避け、職務への敬意を明示。
文例:
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素より格別のご指導を賜り厚く御礼申し上げます。
本年も公共の益に資するべく、誠実に業務に取り組む所存です。
2. 医療機関・介護事業所
患者・利用者への配慮に敬意。過剰な成果強調は控え、持続的支援の姿勢を。
文例:
新春のお慶びを申し上げます。
日頃のご高配に深く感謝申し上げます。
本年も貴職の現場に寄り添い、確かな品質でお役に立てるよう努めて参ります。
3. 学校法人・PTA・教育関連
子ども・学生への表現は慎重に。未来志向の語彙を。
文例:
謹賀新年
旧年中のご厚情に御礼申し上げます。
本年も学びの環境づくりに一層尽力して参ります。引き続きご指導を賜れますと幸いです。
4. 新規取引先(初回挨拶)
期待を煽りすぎず、約束は具体化しない。次アクションの糸口だけ添える。
文例:
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
ご縁を頂き厚く御礼申し上げます。
別途ご提案の機会を賜れましたら幸いです。
5. 休眠先(関係再開)
相手の状況を推し量り、焦らずきっかけ作りに徹する。
文例:
謹賀新年
平素はご無沙汰いたしておりますが、旧年中のご厚情に御礼申し上げます。
小社の近況資料を同封いたしました。ご活用の場がございましたら幸甚に存じます。
6. 法務・監査が嫌う表現例(避ける)
- 「必ず成果をお約束」等、確約表現
- 誤認を招く比較優位の断定
- 第三者の機密・個人情報に触れる示唆
7. 仕上げ:差し込み一言集
- 「本年の納期体制を強化いたしました。」
- 「品質管理の再点検を完了いたしました。」
- 「担当者の変更はございません/〇月より△△に変更となります。」
 
 
 
  
  
  
  
 

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